2008-04-22

Sailing

Giuffrida先生と一緒にRanestad先生のクルーザーでセーリングに連れて行って頂いた。4時半頃に研究所を出た。二人の先生が出る直前までHankel平面について熱い議論を交わし熱中していたので一瞬セーリングは無いかと思った。スーパーでちょっと買い物をして、7時くらいに港に着いた。クルーザーの船内にはキッチンやトイレ、ベッドまである。9人までは乗船できるが5人くらいまでが快適らしい。モーターを使って港を抜け出ると、今度は帆を広げる。私は船の操作はまったくわからないので、二人にまかせっきりで申し訳無かった。先生方二人は手慣れたものでテキパキと作業し、あっという間に帆を広げた。今度は風の力を利用してどんどん沖へ出る。風の方向を読みながら舵をとり、帆の位置の微妙な調整をすると船は軽快に進んで行く。日本ではなかなか得がたい経験だ。オスロー湾内は風も穏やかで波もほとんどないために、船に酔うことはなかった。ある程度まで沖合いに出たら、夕食の準備を始める。来る前にスーパーで購入した材料は新鮮なエビを茹でたもの、アボガド、それに薩摩上げだ。エビはそのまま食べても美味しかったが、殻を剥いてパンの上にのせ、上にマヨネーズを塗って食べた。Giuffridaさんに「Hiro。船の上で一番大事な役割は何か知っているか?」と聞かれたので、「わかりません」と答えると、「パンを切る係だ」と言って笑いながらパンを次々に切ってくださった。船室へ入る扉に「The CAPTAIN's word is law」と書かれた金のプレートが貼ってあった。Ranestadさんは「だからうちの妻はこの船に乗りたがらないんだ」なんて冗談を言っていた(笑)。私が「誰がキャプテンですか?」と質問すると「それが大きな問題なんだ」なんていって笑いが起こった。そうこうするうちに随分沖合いに出たので、帆の位置を逆にして今度は港に向かう。風が収まってしまいなかなか船が進まない。9時くらいなのにあたりはまだまだ明るくて、ゆったりとした時間が流れた。キッチンで湯をわかしコーヒーを頂いた。海の上でもコーヒーが飲めるなんて最高の贅沢である。1時間くらいのんびりしながら風の勢いが戻るのを待ったが日も暮れかかって来たので諦めて、モーターを使う。エンジンをかけると二人は帆をたたみ始める。広げるのよりも随分大変である。私は舵をまかされ港に向かって船は進む。あたりが暗くなってきた途端、急激に気温が下がってきた。船内からコートを取ってきて着た。20分もすると船も港に戻り、陸地に立った途端ほっとした。最後は船をロープで岸につなぎ、帆にビニールをかけるのをなんとか手伝った。

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